本記事の概要:上越市役所の方と地域おこし協力隊の方がJR上越妙高駅まで迎えに来てくださり、駅からちょっと出て「上杉謙信の像」の写真を撮ったところで終わってしまった「前回の記事」の続きです。ようやく見学が始まります。【蕎麦】関連の見聞録です。
見学へ!
上越市役所、地域おこし協力隊の方たちとの懇談
市役所の方が運転する車に乗って、まずは「上越市板倉区総合事務所」に移動。
ここで所長や職員の方たちと和やかに懇談させて頂きました。
皆さんにすごく歓迎して頂いているのが伝わってきて嬉しかったです😊
(お土産もって行って良かった💦)
地域おこし協力隊のお仕事
車中、同行してくれた協力隊のFさんに仕事内容について伺いました。
その中でも印象的だったのは
「自分の場合、地元の方たちから要望等をヒアリングしてまとめて、それを少しずつ形にしていくという進め方をしています。」
「自分には、これをやりたいという事が特にないので、こうしたスタイルになっているのかもしれません。」
「やりたい事がある人には、地域がそれに寄り添うケースもあります。」
ということでした。
そして、Fさんの場合は「与えられた仕事1割 : 自分でつくっていく仕事が9割」だそうです。
ただし「地域によって、人によっては9割が与えられた仕事、という場合もあります。」とのことでした。
協力隊のお仕事、私がイメージしていたよりも自由度が高いのかもしれません。
地域おこし協力隊・隊員のご自宅
上越市内を車で案内して頂いている際、Fさんのご自宅近くを通りかかりました。↓

※ご本人から本ブログ掲載の許可を頂いています。
空き家だったのを、上越市が協力隊の任期中の住居として用意してくれたそうです。
意外と(失礼)きれい!✨
ご夫婦で生活されているそうですが、中は「かなり広いですよ😉」とのこと。
なお、隊員が普通にアパートを借りるケースもあるそうです。
棚田
上越市では毎年12月中旬頃から雪が降り始めて、3月初旬頃まで続くそうです。
※年によって変わります。
↓上越市板倉区内の棚田(撮影:R5.2.3)
これでも「今年は例年と比べて積雪量がかなり少なかった。」そうです。
市役所の方に
「雪が降っている間の生産者のお仕事(収入)はどうなっているのでしょう?」
と伺ってみたところ
「雪が降ってない間に1年分稼ぐのですよ。」
「降ってる間、遊んでばかりという訳ではないですけどね😉」とのこと。
また、上越市板倉区に移住してきて5年になる方にもお話しを伺いました。
この方は、本業は器をつくっている職人さんだそうです。
↓栗の木でつくられた器。

ご自身で木を伐採して器をつくり、漆を塗った作品だそうです。
「使い込んでいるうちに赤い色が強くなってきたんですよ。」とのこと。
美しい‥。欲しい‥🤤✨
なお、この方は兼業農家でもあり、棚田で蕎麦・米・ネギの栽培もされているそうですが「狩猟免許もとりたいと思ってます。」と仰ってました。
穏やかに飄々とお話しされてましたが、なにか生きる力みたいのが漲ってる感じ!
雪室(ゆきむろ)
皆さん、雪室をご存じでしょうか?
私は初めて知りました!
雪室とは簡単に言えば、雪国上越に伝わる「天然の冷蔵庫」のことです。
冬の間に降り積もった雪を利用して、米、蕎麦、野菜、味噌、酒等などを夏まで貯蔵するのです。
まさに、雪国ならではの知恵ですね。
上越市内には雪室がたくさんあるのですが、今回、私が見学させて頂いたのは安塚区樽田のユキノハコです。


雪室の中に米や野菜などを入れることを「雪中貯蔵」と呼び、雪国では長く親しまれてきました。
米や野菜の質を落とすことなく保存できるだけでなく、 熟成や低温順化が進んで、味に変化が生まれます。
※「雪室推進プロジェクト」公式サイトより抜粋
雪室の中も見学させてさせて頂きました。
↓雪室の外壁には隙間があり、雪の冷気を中に取り込んでいます。

室温0℃、湿度100%に近い貯蔵環境です。
農産物は季節によって価格が変動しますが、収穫時に大量に生産された農産物を雪室で貯蔵することによって、鮮度を保ちつつ、出荷時期を調整することもできるとか💡
↓こんな感じで保管されています。

↓蕎麦も貯蔵されてました🤤

雪室そば、食べてみたいなぁ‥と思ったら、お蕎麦屋さんがすぐ隣りにあるとのこと!💡
ニクイなぁ!🤤🤤🤤🤤
雪むろそば家 小さな空
↓古民家をリノベーションした趣のあるお店


食べる前から、美味しいことはお店の雰囲気から分かってましたが、ちょっと感動するくらいに美味しかった!🤤🤤🤤🤤

↓地元で取れた山菜(セリ)と蕪の天ぷらもたまらん!🤤🤤🤤🤤

↓お通しで出てきた上越野菜の「金糸瓜(きんしうり)」は口の中でパラパラと糸のようにほどけてビックリ!😮

真ん中が「金糸瓜」左は「切干大根」
こんなお店が近くにあったら、通うに決まってますね!
友人が遊びに来てくれたら、案内して自慢したくなりますね!
↓道の駅「雪だるま物産館」では金糸苽も売ってました。

コットン工房(粉ひき小屋)
同行してくださった市役所の方は、ご自身でも蕎麦を打つそうで、蕎麦については一家言あるようです。

その方によると、蕎麦の風味は以下の3つで大きく変わってくるとのこと。
1. 蕎麦の鮮度
収穫したばかりの蕎麦が美味しいのは勿論です。
でもそれだけでなく、蕎麦の実を粉にしてからの鮮度が大切だとか。
そう言われたら、コーヒーもそうですよね!
豆を挽いて粉にしてから、時間が経つにつれて風味が落ちていってしまいます。
2. そばの実の皮をどこまで剥くか
お米もどこまで精米するのが美味しいか、個人によって異なりますね。
私は米を買う時にいつも7分付きにして頂いていますが、ここに辿り着くまで何度か試してみました。
3. 挽いた粉の粗さ
粗びきか、きめ細かく挽いたのが好きなのかは人それぞれです。

【ジャストアイデア】上越市の特産品のつくり方💡
・自分たちが生産した蕎麦を雪室で保管。
・お客さんからネットで注文を受けて、好みも伺う。(皮をどこまで剥くか、粉の粗さをどうするか)
・お客さんから指定された通りに皮を剥き、挽いて粉にして発送!
(製麺をどうしたら良いかはノーアイデア✌)
・棚田で蕎麦の種をまいて、育てていく。蕎麦を打つ体験イベントを年間通じて行っていく。
どうでしょう、こんなの?
耕作放棄地、この小屋にある設備、ネット通販を組み合わせたらできちゃいますね?
私だけのオリジナルの【雪室そば】が!💡
しかも、一緒に種を蒔いて育てたという体験付き!
大切な誰かにも食べてもらって、自慢したくなるのでは?😉
付け合わせとして、上越野菜の漬け物なんかもセット販売したいなと✨
妄想が膨らんでしまったところで今回はここまで。
次号「【雪の新潟県上越市】地域おこし協力隊の現地見学会に参加してみた ③/3」に続きます。
上越市は蕎麦だけでなく、他にも魅力的な資源があふれている地域でした!