前回の記事では、上越市の特産品の一つ「蕎麦」にフォーカスしましたが、それは、私が蕎麦好きだからです😉本記事では蕎麦以外の上越市の魅力について書いています。上越市役所と現地おこし協力隊の方に様々な場所を案内して頂いて、人気の観光スポットだけでなく、ちょっとディープな世界を覗いたり、不思議な出会いがあったりしました。
春日山城跡
春日山城跡には、上杉謙信を祀った神社「春日山神社」があります。
戦国好きにとっては聖地ですが、地元の方たちからはお散歩コースとしても親しまれているそうです。
↓上杉謙信の像がちょっとだけ頭を出しています。


春日山を降ると港町(直江津)です。
実は私、日本海を見るのは初めて!
イメージしていたのは、「東映映画のオープニング」のように岩に砕ける荒波でしたが、海水浴場でした。
この海の先には佐渡島があり、直江津からカーフェリーで行けるそうです。
2時間40分かかるそうですが、一度は行ってみたい!
岩の原葡萄園

岩の原葡萄園の創業者・川上善兵衛さんは「日本のワイン葡萄の父」として知られています。
豪雪や洪水などに苦しんでいた郷土(上越高田)に新たな産業をつくらなければと考えて、勝海舟の元に足繁く通って相談していたとのこと。
その際に、勝海舟から激励されて振舞われた「葡萄酒」がヒントになり、1890年(明治23年)に「岩の原葡萄園」を開園しています。
参照:岩の原葡萄園・公式サイト
↓雪に覆われた幻想的な棚田(葡萄畑)

↓石蔵の中も見学させて頂きました。

第一号の石蔵は「日本最古のワイン蔵」として国の登録有形文化財となっています。
1895年(明治28年)建造です。
↓ここでも雪室(ゆきむろ)を活用してました💡

熟成庫の温度管理等に雪を利用しているのですね。

岩の原葡萄園のワイン、まだ頂いたことがありません。
実は私、約2ヵ月前からお酒を断っているのです。。
でも、美味しそうだなぁ‥。蕎麦とも合いそうだしなぁ‥。
ちょっとだけなら‥ね?🤤
坂口 謹一郎(さかぐち きんいちろう)
新潟県上越市出身の農芸化学者。
発酵・醸造に関する研究では世界的な権威の一人で「酒の博士」として知られる。
微生物の活動によって「発酵」が進む過程を解明して、その研究成果が味噌や醤油などの大量生産に大きく寄与する等、現在の醗酵工業発展の扉を開いたパイオニア。
「発酵」といえば、ワインも発酵食品💡
上越市は発酵に関する偉人を二人も輩出しているのですね!
なお、上越市頸城区には「坂口記念館」があるそうですが、今回は行ってません。
車中「上越出身者にはそんな偉人もいるのですよ✌」と教えて頂きました。
高田・雁木(がんぎ)通り

雁木とは、おもに冬季の通路を確保するために、家屋の一部やひさしなどを延長したもので、豪雪地の生活の知恵といえます。
上越市高田地区に現存する雁木の総延長は、日本一となっています。
抜粋:上越観光Navi
雁木の高さが建物によって異なっていますが、それも良い趣きになってます。
高田世界館

1911年 (明治44年) に芝居小屋「高田座」として開業。(創業112年!💡)
「日本最古級の映画館」として、最近はメディアへの露出も少しずつ増えてきて、注目が集まっているそうです。
なお、建物は国の登録有形文化財・近代化産業遺産に指定されています。

現在も上映活動が続いています。


建物の老朽化が深刻な問題となり、廃業と建物の取り壊しの危機に迫られていましたが、「高田世界館を地域の財産として残そう」という市民の有志たちを中心とした保存活動が始まり、2009年にNPO法人「街なか映画館再生委員会」が発足。
現在もこの法人が高田世界館を運営しています。
建物の耐震補強、冬場の防寒対策などの多くの課題を抱えていますが、喫緊の課題は「人手不足」だそうで、ボランティアを募集されています。
参照:高田世界館 公式サイト
高田世界館のボランティア、私もやりたいくらい‥。
瞽女(ごせ)の門付け(かどづけ)と唄の演奏会
中々ディープだったのが「高田 瞽女の門付け再現と瞽女唄 演奏会」というイベント。
「瞽女」とは盲目の女性旅芸人のことです。
各地を巡りながら、唄と三味線の演奏を披露していました。
江戸時代から昭和39年までは実際に活動していて、明治半ばには高田の雁木周辺に89人が暮らしていたそうです。
門付けは、冬に瞽女が演奏会に向けて、事前に雁木通りにある家々の玄関先で三味線の演奏や唄を披露して、演奏会を知らせるために行なわれていました。
↓唄い、三味線を演奏しながら雁木通りを歩く瞽女
農山村の人々にとって、瞽女の巡業は数少ない楽しみの一つだったそうです。
参照:瞽女ミュージアム高田 公式サイト ・ 上越市 公式サイト
まだ社会福祉制度が現在ほど機能してなかった時代。
目の不自由な女性たちが芸を磨くことで自立して生きていて、山村の方たちがそれを支えていた歴史を、少し生々しく感じることができました。
たてよこ書店

上越市役所の方から
「東京の学生さんが、雁木通りにあった空き家をリノベして、ちょっと面白そうな古本屋をオープンしましたよ。」
と聞いて案内して頂きました。
店主の 堀田 滉樹 さんにお話を伺ってみたところ、出身が上越市で、現在は東京都国分寺市に住んでいるとのこと。
おっ、私が住んでるまちのお隣さん!😮
国分寺市内で流通している地域通貨にも興味を持っていて、私と共通の知人もいるみたい!💡
そして何より「たてよこ書店」をオープンした目的が
「現在あるもの(空き家等)を活用して、誰もがふらりと立ち寄ることができる場をつくること」
なのだそうです。
それってもしかして、、サードプレイス的なやつ?
私が「できたら良いなぁ」と考えていることと繋がりそう!💡
こんなところで会うなんて、何かの啓示‥?✨
そんなこともチラリと感じた、少し不思議な縁でした。
たてよこ書店の今後の活躍に目が離せなくなりそうです。
たてよこ書店 インスタグラム @tateyokosyoten
堀田 滉樹 さん インスタグラム @kouki.723
上越市に行って良かったこと
上越市の魅力的な地域資源に案内して頂き、関係者の皆さまと楽しく交流させて頂いたこの体験は、私にとって大きな財産になりそうです。
そして「私が移住してやってみたいな!と思っていることは、来る前にイメージしていた形では課題があるけど、修正もできそうだな!みたいな感触を得ることができて、すごく大きな希望になりました✨
イメージが広がるというよりも、少し深くなった感じ‥。
いやぁー、来て良かった!
関係者の皆さま、本当にありがとうございました!
これからも交流していきたい
ただ、移住するかどうかを決断するには、もう少し時間をかけたいと思っています。
上越市にはこれからも度々伺いたいですし、交流を重ねていけたら嬉しいです。
春から夏にかけて、耕作放棄地での農作業をお手伝いしたり、イベントの運営スタッフ等としてもお手伝いできたらと思っています。
それから、現在、私が暮らしているまちでもお役に立てることがありそうですね?😉
また近いうちに上越市の皆さまとお会いできるのを心から楽しみにしています!✨