【三鷹大沢わさび】第1回:みんなで育てて食べる為の苗を植える会に参加してきました。

三鷹大沢わさびとは?

起源は約200年前の江戸時代

東京都三鷹市大沢のわさび栽培は、伊勢(現在の三重県)から江戸に仕官の為に訪れた「小林政右衛門」という方が三鷹市大沢の地を訪れ、「箕輪家」に婿入りしたのが始まりと伝えられています。

この地に来た政右衛門は、豊富で清らかな国分寺崖線の湧水を見て「わさび栽培」を思い立ち、郷里から苗を取り寄せて、わさび田を始めたそうです。

↓わさび田から見た旧「箕輪家」(平成19年(2007年)に三鷹市に寄贈)

↓旧「箕輪家」内から見えるわさび田

当時、江戸では江戸前寿司が大人気で、わさびの需要が高騰していたという背景もあり、「味が良い」と評判だった「三鷹大沢わさび」は築地・神田の市場で高値で取引されていたそうです。

そして、三鷹市・調布市にわさびの栽培が広がっていきました。

わさび栽培(三鷹市大沢)の現在

しかし、1960年代から進んだ宅地・道路開発に伴って湧水が激減してしまいます。

そして「三鷹大沢わさび」は、かつて箕輪さんが栽培していた田に残されているものだけになってしまいました。

↓国分寺崖線からの湧水

参照:日本農業新聞「東京の在来ワサビを残そう 「三鷹大沢」DNA鑑定で判明 宅地化で激減、絶滅の恐れ」

三鷹大沢わさびの保全・増殖活動について

貴重な在来種

「三鷹大沢わさび」の保全・増殖活動は、市が主導するボランティアによって2018年から始まりましたが、2021年にはDNA鑑定の結果、この「わさび」が国内にほぼ残っていないとても貴重な在来種であることが判明しました。

そして、これまでは厳しい環境を奇跡的に生き延びてきたものの、株の老朽化が進んでいて、絶滅の危機に瀕していること、種の存続の為には様々な対応が急務となっていることも明らかになりました。

参照:朝日新聞 「東京・三鷹の【幻のワサビ】DNAが伝える意外なルーツ」

私は昨年(2022年)の9月から「三鷹大沢わさび」の保全・増殖ボランティアに参加させて頂いています。

毎月1回、第1土曜日が三鷹大沢わさびの活動日なのですが、これまでは、主に落葉を拾ったり、草取りをしたり等のわさび田の管理作業をしてきました。

第1回目の苗を植えました(100本 / 1,000本)

令和5年3月4日㈯

「三鷹大沢わさび」の苗(培養苗)を植える活動に参加してきました。

苗を全部で1,000本植えて、育てて、収獲して、みんなで食べるというイベントを行う予定なのですが、この日に植えたのは約100本だけでした。

残りの苗は今後、何度かに分けて植えていくそうですが、そのスケジュールは、培養苗の生育状況次第です。

三鷹大沢わさびは「原種だけに成長スピードがゆっくり」なのだそうです。

お問合せ先

古民家(旧箕輪家)を舞台にした「三鷹大沢わさび」の保全・増殖プロジェクトに関わってみたいという方は、下記のサイトを確認して連絡してみてくださいね。

三鷹市 スポーツと文化部 生涯学習課

江戸時代に「味が良い」と評判だった「三鷹大沢わさび」

どんな味だったのか、一緒に確かめてみましょう!😆✨

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